ブルーピリオドには魅力的な人物が多数登場します。
その一人「鮎川龍二」通称”ユカちゃん”に共感を覚える方も多いのではないでしょうか。
映画では高橋文哉さんが演じています。クオリティの高さが話題ですね。
通称ユカちゃんは鮎川(あユカわ)から。
八虎が美術部に入るきっかけを作った、中学も一緒の同級生。
普段から女装し、学校でも女学生服を着用します。
自分の”好き”を隠すことなく、本心に忠実に生きる姿は多くの共感を得ます。
端正な容姿と相まって、男子生徒だけでなく女生徒からも好かれる人気者です。
映画と漫画では若干違うシチュエーションのシーンがありますが、漫画版をご紹介したいと思います。
ある時、ユカちゃんは男性にふられます。
相手がユカちゃんを女性と思っていた、のに男だったから。
その現場を目撃した八虎はユカちゃんに寄り添い、公園のベンチに二人で腰掛けます。
「晴れの日の失恋ほど痛々しいものはないよ…」ユカちゃんが呟きます。
ユカちゃんは自分が女子にも人気であることの意味を理解しています。
「俺が女子に好かれているのは俺がこんなだからさ」
「女心を理解してくれるけど自分を性的に見てこない」
「時には女同士じゃ言えないことも言ってくれる」
「女の子にとって俺みたいなのはある種 王子様だから」
そしてユカちゃんは続けます。
「女の格好することってそんなに変?」
「可愛く美しくありたいことが」
「男が男を好きになることの何が普通じゃないの?」
「俺の”好き”だけが 俺を守ってくれるんじゃ無いのかなあ…!」
八虎は鮎川龍二がずっと苦手だった。
女装好きで 変人で 人気者
龍二を知れば知るほど変人には思えなくなってきている自分に気づきます。
涙なしには読めない
人間が好きになる
そんな漫画です。
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