ブルーピリオドは東京藝術大学を目指す物語です。
映画では主人公「矢口八虎(やぐち やとら)」を眞栄田郷敦さんが演じます。
原作にかなり忠実に映像化されており、クオリティーの高い素晴らしい作品です。
矢口八虎は高校2年生。
仲間と朝まで渋谷で遊び呆け、タバコも酒もたしなみます。
学力優秀でスクールカーストの上位。
人付き合いも勉強も戦略と対策で卒なくこなし、充実した日々を過ごしています。
順風満帆な毎日ですが、何か物足りない。
ある日、八虎は美術の授業で訪れた美術室にタバコを置き忘れたことに気づきます。
こっそりタバコをとりに戻った美術室。
そこには描きかけの大きな絵。
彼は何故か見入ってしまいます。
絵との運命的な出会い。
様々な人との出会いが彼を絵に導きます。
そして遂に、高校2年生にして未知の世界である「美大受験」に取り組むことを決意します。
家族の反対、自分の才能への疑い。
絵で食べていくことは難しいという現実。
悩み苦しみながら人一倍ひたむきに努力し続けます。
家庭の経済状況から私立大学は無理。
国立の東京藝術大学一本に絞って懸命に絵を描き続けます。
「特別じゃない 天才にはなれない やった分しか上手くならない だったら だったら 天才と見分けがつかなくなるまでやればいい それだけだ」
油画科の合格率は約200倍。
1000人が受験し受かるのは55人程度。
3浪4浪は当たり前。
現役合格できる者はほとんどいません。
東京大学に受かるより難しい難関に
人生を賭けて挑むことを八虎は選択します。
同時に彼は、絵を描くことで初めて自分自身を知ることになるのです。
「絵を描くまでずっと”透明”だった」
感動の大作「ブルーピリオド」。
原作漫画もオススメです。
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