ZETMANは桂正和氏による近未来の架空の都市を舞台にしたヒーロー漫画です。
アニメにもなったこの作品、とても大好きなのでご紹介します。
プロローグ
大企業であるアマギコーポレーションによって製造された人造人間”プレイヤー”。
バイオ技術によって製造され、夜な夜なプレイヤー同士の格闘が極秘に開催されていました。
究極のエンターテイメント。怪物達の死闘を見せ物としていました。
プレイヤーには自我がないと思われていましたが、ある日、集団で研究所を脱走します。
世に放たれたプレイヤーたちは日頃人間の姿となって世に溶け込み市民生活を送っています。
しかしながら時折、本来の姿に戻り人間を虐殺することを繰り返しています。
時々発生する不可解な殺人事件。
人々はその存在に気付いていません。
主人公 神崎 人(カンザキ ジン)
ある時、とある目的を持って、新たに最強の人造人間が作られます。
生まれたばかりの赤ん坊の姿をした人造人間を、製造した神崎博士が奪って脱走します。
神崎博士によって、人間として育てられた少年 神崎 人(カンザキ ジン)。
自らの出自を全く知らないまま、驚異的な身体能力を持った少年として、ホームレス生活を送っています。
自分の正体も、使命も知らないまま、神崎博士の教育により、正義感が強く愛情深い、口は悪いが私利私欲が全くない少年へと成長します。
もう一人の主人公 天城 高雅(アマギ コウガ)
ジンの幼馴染の少年 天城 高雅(アマギ コウガ)。
財閥 アカギコーポレーションの御曹司。
頭脳明晰、容姿端麗。純粋な少年です。
アマギコーポレーションが作成した正義のヒーローアニメ”アルファス”に憧れる、ちょっと精神的に成熟しない幼い部分があります。
天真爛漫でしたが成長とともに、その性格に課題が現れてきます。
勧善懲悪を旨とし、悪を叩きのめすことを望む性格です。
合理的な判断を基本とし、状況によっては非情とも思える決断をすることに迷いがありません。
自ら憧れる強くて優しいヒーローとは少し違う、冷徹な片鱗が見え隠れしていきます。
覚醒
様々な出来事により、ジンは”ゼット”へと変身していきます。
ゼットは未だ不完全体ですが、それでも一般の”プレイヤー”にとっては驚異的な強さであり、プレイヤーからは”カリスマ”と噂され恐れられています。
ジンは死に対する恐怖心がないのに、人が危険にさらされると全力で助けます。
プレイヤーを処分するまで変身が解けないことになっています。
対してコウガはアマギコーポレーションの技術を結集して、アルファススーツを製造します。
ついに本物のヒーローとなったコウガ。
科学技術を駆使してプレイヤーを退治していきます。
“ゼットマン”が問うもの
正義を実行するヒーローになることを望み、自らを律し自他ともに厳しいコウガ。やがて精神を病んでいきます。
対して、自らの能力を封印し、人間として生きることを選択するジン。神崎博士の望みでもありました。
真逆の二人は徐々に対立する存在になっていきます。
正義とは何か、ヒーローはどうあるべきなのか。
大人の鑑賞に耐えうるヒーロー漫画です。
是非ご一読ください。
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