この書籍は、様々な種類のワクチンを日本で最も販売しているMeiji Seika ファルマ株式会社の現役社員が「チームK」名義で有志で共同執筆されたものです。
聞き慣れないこの企業は、チョコレート菓子で有名な明治製菓の医療部門が分離してできた会社です。
インフルエンザワクチンの国内シェアはトップであり、医療産業界ではワクチン最大手の企業として名を馳せています。
ワクチンの実情に詳しい方々からの「mRNAワクチン」への疑問、違和感を率直に述べられており、従来から承認されてきた医薬品とは大きく異なる承認手続きで接種された、新型コロナウイルスワクチンについて解説がなされています。
話題になりましたので早速読んでみました。
なお、基礎データは全て、すでに政府や公的機関が発表したものであり独自情報はないとのことです。
mRNAワクチンとはどのようなものか
ご存知のように、2019年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックに際し、急遽作成されたワクチン。
通常10年以上かかる承認手続きが必要なところ、10ヶ月で緊急承認されました。
発症予防効果の有効性は94〜95%という桁外れの効果です。
なお、インフルエンザワクチンの有効性は4〜6割です。
つまり、半分程度しか効果が期待できないということです。
二重螺旋構造である遺伝子情報のうち片側しか持たないRNAは、体内にあるタンパク質を利用し、コロナウイルスと同様のスパイクタンパクを生成。コロナウイルスが細胞に付着する前に、細胞に擬似スパイクタンパクを付着させることでコロナウイルスが感染できないように先回りします。
スパイクタンパクの寿命は短く、数週間から数ヶ月とされています。
ワクチン接種後に亡くなる方もおられ、多くの接種者が発熱や倦怠感などを訴えました。
これらのことから、ワクチン接種は2回程度までで辞めてしまう接種者が大半です。
不活化ワクチンとどのように違うのか
従来のワクチンは、有毒なウイルスを無毒化し、臨床試験を重ねて効果が認められたものが承認されてきました。
この考え方は古くからあり、一度感染症に罹患した患者は2度と発症しないか軽度で済むという事実から、不活化ワクチンが開発されました。
古くは天然痘があり、麻疹、水疱瘡、おたふく風、ポリオ、インフルエンザなど、様々なワクチンを開発し実用化されてきました。
接種による発熱などはほとんど見られず、接種による死亡事例も同様にほとんど見受けられません。
mRNAワクチンの危険性
65歳以上の方のインフルエンザワクチンの接種回数と死亡率の比較があります。
反ワクチン本ではないのですが、従来の薬剤の常識から考えると桁違いの人数と言えます。
先にあった小林製薬の紅麹でも関連が疑われる死亡者数が非常に多く、薬害事件とされましたが、通常2名以上の死亡者で販売中止となるのが従来の常識であり、死亡率の高さが目立ちます。
また、mRNAが作成するとされるスパイクタンパク自体が有害ではないかとの論文があり、接種を疑問視する意見があります。
他にも若年層に接種が心筋炎を引き起こしやすいとの報告があります。
心筋炎は一度発生すると元に戻りにくいと言われています。
コロナ後遺症により療養生活が長引く方もおられますが、このワクチンが生成したスパイクタンパクも体内でいつまで存在しているのか不明であり、製薬会社の説明では短期間しか存在できないとされているところ、1年経っても体内から検出される方もおられるようです。
ただし、従来のmRNAワクチンでは増殖出来ないため、成分が減少していく傾向にはあると想像されます。
2024年10月から始まるワクチン接種について
今後、多くのワクチンはmRNAワクチン化されていく見込みです。
インフルエンザも今後はmRNAの手法で開発されるものと思われます。
効果や副作用の検証期間が短いため、予防効果が期待できる反面、ネガティブな効果が未知数です。
しかしながら、インフルエンザが流行する冬期に向けて、年1回のワクチン接種が始まります。
今までのワクチンとは違う手法で開発されるワクチン。
また、短期間しか存在できない従来のmRNAワクチンを改良し、自己増殖する「レプリコンワクチン」の接種も予定されています。
不安がよぎります。
新型コロナウイルスワクチン接種によって亡くなった若き同僚に対する無念さ。
良いものとして自信を持って販売できないにも関わらず、ワクチン販売していかなければならない社員としての宿命。
慟哭せずにはおられないのだと思います。
まとめ
書籍は詳細なデータを記載されていますので、今後のワクチン接種の道標となるのではないでしょうか。
詳細についてご興味のある方は是非ご一読ください。
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